※評価点10が最高で、1が最低。スピード、血統、鞍上、厩舎、調教などを総合的にAIが評価。
点数の内訳詳細は省略するが例)スピード適正が最上位は3点、血統最上位も3点、調教悪いと-1 etc。
[1] サリオス 騎乗:松山弘平騎手
【脚質】◎先行、差し
昨年のクラシック戦線をコントレイルと共に賑わせた馬で、2歳時は朝日杯FSを勝つなどマイル適性◎
東京[3-1-0-0]、マイル[3-0-0-1]と今回は条件が抜群に揃っているだけに抑えたい1頭ではあるが
今回は過去20年で1勝という鬼門の最内枠に入ったのをどう評価するかが1番頭を悩ませそうだ。
血統背景は父がスタミナタイプのハーツクライ、母父Lomitas、母母父タイガーヒルのドイツ血統。
ドイツ血統では凱旋門賞を2着と好走したインスウープなどの例もあり、
半姉サラキアも馬場が渋った有馬記念2着と好走しているだけに
馬場が悪くても走れるタイプだと思うが、前走の大阪杯では雨の重馬場を5着と力尽きた。
この5着は距離が長かったと捉えるなら今回も買い。このコースは厩舎の実績もプラス材料だ。
【評価点】
6
【買い要素】
◎出来れば中枠 ◎厩舎実績、◎コース適性、◎マイル適正、◎良馬場 ○乾いた稍重馬場
[2] ギベオン 騎乗:西村淳也騎手
【脚質】◎逃げ、先行、差し
前々走の金鯱賞(G2)では、最低人気だったものの3冠牝馬デアリングタクトをジャイアントキリング。
鞍上の西村騎手も嬉しい重賞初勝利となった。次走のマイラーズカップではハナを切れず7着と負けたが
元々この馬も毎日杯2着、NHKマイル2着とマイル路線を歩んだ馬で期待値は高かった馬だ。
血統的には父ディープインパクト、母父フレンチデピュティでカデナと系統は同じ。(こちらは母母父ロベルトだが)
超高速馬場よりは渋った馬場のほうがよく、ハナを切れる枠が理想だろう。
【評価点】
6
【買い要素】
◎自身が内枠 ◎雨が降った後の芝 ◎逃げ馬が中~外枠
[3] ダイワキャグニー 騎乗:石橋脩騎手
【脚質】◎逃げ、◎先行
東京[8-1-1-10]と全8勝をすべて東京で上げている東京マイスター。
自分で逃げる事もできるし、好意追走の先行できる馬。
全く人気していないが、早い流れ・斤量58キロも経験済で不気味な存在。
雨馬場の実績もあり、血統背景も父キングカメハメハで雨が降れば降るほどよい。
【評価点】
6
【買い要素】
◎自身が内枠 ◎他の逃げ馬が中~外枠なら ◎雨馬場
[4] カラテ 騎乗:菅原明良騎手
【脚質】◎先行、差し
昨年12月に2勝クラスを勝利してから、3勝クラス→G3と連勝して勢いに乗っている馬。
前走の東京新聞杯では5番人気という中位評価だったが速いペースを追走し、1分32秒4と好タイムの勝利は評価できる。
血統背景は父トゥザグローリーに母父フレンチデピュティ、母母父パラダイスクリークでパワータイプ。
先行してスタミナで押し切る展開が理想で馬場は超高速馬場よりは渋った馬場のほうが確実に良いだろう。
今回、人馬初めてのG1挑戦という点が割引材料だ。
【評価点】
5
【買い要素】
◎自身が内枠 ◎やや渋った馬場 ◎他の先行馬が外枠
[5] グランアレグリア 騎乗:ルメール騎手
【脚質】◎先行、◎差し
言わずとしれた現役最強マイラー。
前走のヴィクトリアマイルではスローペースで追走し直線で上がり3F32.6という異次元の脚を披露した。
東京[4-0-0-1]、マイル[6-0-1-1]とデータ面では消す要素が全くないが1番人気なので重箱の隅をつついていく。
不安材料は、初の中2週ローテ。直前まで出走するか判断待ちになっていたこと(シュネルマイスターに乗る可能性があった)
自身が初めての叩き3戦目ローテであること。(今までは2戦して休養を繰り返していた)
マイル重賞はサウジアラビアRC、朝日杯、桜花賞、マイルCS、ヴィクトリアマイルと5勝しているが
全てもスローペースのレースだったこと(ミドルペースだったNHKマイルは5着と負けている)
今回の安田記念は、内枠に逃げ先行馬が揃いスローペースにはならないだろう。
スプリント適性も高いのでペースは早くても問題なさそうだが、
マイルのミドルペースに中2週というローテがどう影響するかが最大の注目点だ。
【評価点】
9
【買い要素】
◎実績から消すのは難しい
[6] ダノンプレミアム 騎乗:池添謙一騎手
【脚質】逃げ、◎先行
先行馬だが、昨年の天皇賞秋では初めて逃げる姿を見せた。
2歳時は朝日杯FS、弥生賞と連勝し皐月賞では想定1番人気だった馬。
頓挫で皐月賞を回避し、直行したダービーでは1番人気に支持されながら6着と距離適正のなさも目立った。
その後は1600mと2000mのレースを使い、天皇賞秋2着、マイルCS2着と地力があることは証明済み。
今回は中24週、今年初出走。前年は安田記念に挑戦し13着と大敗したが
もともと3月に招待されていたドバイターフを辞退するほどコンディションが悪かったのも一因だろう。
今年は12月に香港カップ4着と好走した後の休養明けでリフレッシュは万全。
東京[1-1-0-4]と成績はいまいちだが、父ディープインパクトに母父ロベルトでコース適性は高い。
超高速馬場はやや不利だと思うが、少し渋った馬場になれば馬券内は十分あっていい。
【評価点】
7
【買い要素】
◎自身が大外以外の枠 ◎雨が降った後の芝
[7] ラウダシオン 騎乗:デムーロ騎手
【脚質】◎先行
前哨戦である京王杯スプリングカップの勝ち馬。
今開催の東京マイルではディープインパクト系が好走し、プリンスローズ系、ストームバード系、
スピードタイプのアンブライドルド系を持つ血統も好走傾向。
ラウダシオンは父ディープインパクト系、母父がスピードタイプのアンブライドルド系、
父母父プリンスローズ系、母母父ストームバード系で全て合致。血統傾向から消せない存在だ。
前走1400m以下戦で上がり3位以下は[0-0-0-27]という嫌なデータもあるが、
安田記念の参戦ローテーションは距離延長が過去10年で5勝とプラス評価できる。
3歳時にはNHKマイルカップを勝っており東京適性の高さも目立っているし、
鞍上はアドマイヤマーズの主戦騎手だったデムーロ騎手。
覚醒前だがグランアレグリアとの直接対決では朝日杯FS、NHKマイルと2連勝しており
グランアレグリアの倒し方を知っているはずだ。
【評価点】
8
【買い要素】
◎血統 ◎鞍上 ◎東京適性
[8] インディチャンプ 騎乗:福永祐一騎手
【脚質】◎差し、先行
一昨年の春秋マイルG1覇者。安田記念ではアーモンドアイを倒し、マイルCSではダノンプレミアムを倒すなど
常に2~5番人気だが、実力は一級品。東京コースも[2-0-2-0]と大崩れしていない強みもある。
父ステイゴールドはスタミナ系だが、父からは想像できないほどのマイル適正を見せる。
昨年末からは短距離路線に挑戦し、阪神カップ3着、阪急杯4着、高松宮記念3着と地力は証明済。
今回は主戦場であるマイルのレースに戻ってくるが、短距離を経験したことで一層早い流れにはついていけるだろう。
出走した19戦は[8-2-5-4]だが4着内率100%という驚異の安定感。これには信頼をおいて良い。
【評価点】
8
【買い要素】
◎どんな枠、天気、展開でも絶対的に抑えは必要
[9] トーラスジェミニ 騎乗:戸崎圭太騎手
【脚質】◎逃げ
昨年エプソムカップでは最低人気で3着と激走し大万馬券を演出した馬。
その後舞台を北に移し、函館で行われた巴賞を逃げて4着、函館記念も逃げて4着と一定の地力は見せた。
前々走の東風ステークスでは重馬場の中山マイルを逃げて解消している点は見逃せないが、
今回は内枠に逃げ馬が揃い枠的にも厳しいか。
鞍上が戸崎騎手に乗り代わった点は大幅プラスだが、
この馬が内枠の逃げ馬にふっかけていくとカナリのハイペースになる想定が出来る。
雨馬場逃げ切りなら馬券内は無くはなさそうだが、現状の東京の天気予報からは買いづらい1頭に思える。
【評価点】
5
【買い要素】
◎雨馬場 ◎超スロー逃げ出来る展開なら
[10] カデナ 騎乗:武豊騎手
【脚質】◎追込
元々2・3歳時は京都2歳S→弥生賞と連勝していた中距離馬。
クラシックをボロ負けした後、大低迷期に入るが2年前の春に復活。
1800m、2000mのコースを舞台にローカル重賞などで活躍してきた。
ここに来ての安田記念参戦は驚きだが、18戦ぶりのマイル挑戦がG1となると早い流れについていけない可能性は高い。
マイル[0-1-0-2]という戦績だが、東京コースは[0-1-0-6]で高速馬場は合っていない。
しかし戦績からは悪天候が向いているとも言えない。
血統的にディープインパクトにフレンチデピュティ、ボールドルーラーなので馬場が悪い条件は合っても良いが
明らかに小回りコース巧者という点をどう見るかが最大のポイントだろう。
しかし溜めてドン出来る末脚があるので直線長いコースでもハマる可能性あり、買い要素が全て揃えば。
【評価点】
5
【買い要素】
◎自身が外枠 ◎内枠に先行馬多数 ◎悪天候=前潰れて追込決まる展開想定なら。
[11] ダノンキングリー 騎乗:川田将雅騎手
【脚質】◎先行、◎差し、逃げ
3歳時は皐月賞3着、日本ダービー2着と好走した、クラシック戦線の世代上位馬。
昨年は中山記念1着、大阪杯3着と連続好走したが、続く安田記念は7着、天皇賞秋を12着と大惨敗。
大惨敗の理由が明確ではなく気になるところだ。
今回のレースは中30週で復帰戦となるが、鞍上は関西ナンバー2騎手の川田騎手で信頼をおける。
事前の想定人気はカナリ低いが、馬券が販売開始になると人気はもっと上がるだろう。
血統的にはディープインパクトに母父ストームキャット、母母父Honour and Gloryのスピード血統。
雨が降らない、高速馬場が望ましく、条件揃えばここでいきなりの復活があっても不思議ではない。
【評価点】
6
【買い要素】
◎良馬場 出来れば良馬場に回復してから時間が経ってほしい。
[12] ケイデンスコール 騎乗:岩田康誠騎手
【脚質】◎先行、◎差し、追込
2歳時に新潟2歳S1着、3歳時はNHKマイル2着と早くからその才能を見せていた馬。
NHKマイルではグランアレグリアに先着しており、期待度は高かったがその後8戦連続馬券外、うち5レースが2桁着順。
誰もが早熟血統と判断し「終わった」と評価していただろう。
しかし今年の京都金杯で久々の先行競馬。12番人気で勝利し大波乱を演出した。
その後中山記念2着、マイラーズカップ1着と着実に復活し、遂に3度目のマイルG1挑戦を掴み取った。
この馬の最大の武器はペースが早くても自分の競馬が出来る点にあり、
父ロードカナロア産駒に母父ハーツクライと血統でもスピードにスタミナを補強した血統。
東京コース[0-1-0-3]と不信気味ではあるが、今のケイデンスコールには心配無用だろう。
【評価点】
7
【買い要素】
◎内枠 ◎良馬場 ◎早いペース
[13] シュネルマイスター 騎乗:横山武史騎手
【脚質】◎先行、◎差し、追込
今年のNHKマイル覇者が堂々の安田記念参戦だ。
前走はややハイペースの中上がり34秒と纏めているが、
古馬G1の安田記念ではもう1段階上のペース、上の上がりを求められる。
今年のNHKマイルの勝利タイムは1分31秒台で安田記念でも通用しそうな雰囲気だが、
それでも3歳馬の安田記念参戦は難関だ。やはりもう1段上のペースを経験している方が望ましいだろう。
血統的には父Kingmanで高速馬場適性もあり、父父Invincible Spiritよりはスタミナもある血統だが。
【評価点】
6
【買い要素】
◎中枠なら・・・
[14] カテドラル 騎乗:田辺裕信騎手
【脚質】◎差し ◎追込 先行 逃げ
3歳時にアーリントンカップ3着→NHKマイル2着と一定の地力を見せた馬。
NHKマイルではケイデンスコール同様にグランアレグリアに先着し、
その先を期待されたが夏~秋に失速し長い低迷期に入ってしまう。
しかし今年の東京新聞杯では12番人気と低評価だったが、2着と好走し復活を遂げた。
※AIは東京新聞杯で、コース傾向からこの馬は合うと判断し上位評価に抜擢
その東京新聞杯から続戦したダービー卿チャレンジトロフィーでも2着と好走し、久々のG1参戦となった。
血統的には父ハーツクライに母父ロックオブジブラルタルでスタミナにスピードを兼ね揃えた血統。
今回は調教内容もよく、鞍上が手が合っている田辺騎手で続戦。末脚炸裂する外枠なら積極的に買いたい一頭だ。
【評価点】
8
【買い要素】
◎外枠 ◎鞍上